ボクシングの元WBA世界ミドル級王者である、村田諒太(帝拳ジム)が、主要四団体の一つであるWBO(世界ボクシング機構)の世界ランキングから除外されていることが、2018年11月30日、判明しました。
WBOは今月27日にミドル級最新ランキングを発表しましたが、村田は世界王座に挑戦可能な世界15位以内にランクされませんでした。
村田諒太選手(ボクシング)のプロフィール
【村田諒太、現役続行を表明】世界 #ボクシング 協会(WBA)ミドル級前王者の #村田諒太 選手(32)が記者会見し、現役続行を表明。「ボクシングを終えたくない。気持ちをつくり直して、もう一度世界の舞台に立てるようなボクサーになりたい」と述べました。
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) December 4, 2018
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名前 村田 諒太(むらた りょうた)
生年月日 1986年1月12日
出身地 日本 奈良県奈良市
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%91%E7%94%B0%E8%AB%92%E5%A4%AA
村田諒太選手(ボクシング)の戦歴
東洋大学進学後の2004年に全日本選手権で優勝し、2005年のアジア選手権で銅メダル、2009~2011年の全日本選手権三連覇を果たした後、2011年の世界選手権で銀メダルを獲得しました。
そして、2012年のロンドンオリンピックで金メダルを獲得。これはミドル級では日本人史上初でした。
その後プロに転向し、2017年に竹原慎二以来二人目のミドル級王者になりました。しかし2018年に判定負けで二度目の防衛に失敗し、王座陥落しました。
村田諒太WBO世界ランクからの除外の原因と理由は?
主要四団体の中でWBOだけが村田選手をランキングから除外しましたが、はっきりした理由はわかっていません。
けれどこれで考えられるのは、他団体で世界戦に挑戦する可能性です。
ランキング15位内に入っていないと世界王座に挑戦することはできないので、WBOでは現在は不可能です。よって、他団体での挑戦という可能性が浮上してきます。WBAでは6位、IBFでは7位、WBCでは6位にランクインしているので、これらの団体では世界戦が可能だからです。
また、村田選手が引退を選択するかどうか、です。けれど村田選手は正式に引退を表明していないので、WBO以外の団体で再度世界戦を戦う可能性があります。
WBOが村田選手をランキングから除外したのは、これで村田選手が引退するのでは、という可能性を考えての「先走り」だった可能性もあります。
村田選手は現在32歳、年齢的にはもうベテランで、引退を考えてもおかしくない年齢です。これから再度チャンピオンを狙うにしても、可能性は低い、とWBOは判断したのではないでしょうか。
村田諒太 (ボクシング)のこれからの選手生活は?
現在のボクシングはかつてと違い、世界戦が地上波で放映されないことも珍しくありません。そんな中、今回のタイトル戦は、月額制インターネット放送の「DAZN」で放映されました。これは日本ボクシング界にとって新たな試みでした。
現在のボクシング界を背負っていると言っても過言ではない村田選手、もし「DAZN」のような方式が定着すれば選手のファイトマネーのアップにも繋がりますし、村田選手の活躍のいかんによって認知度も定着までのスピードも変わってきます。
そのため、おいそれとは簡単に引退できない、という事情があるのです。
村田選手が所属する帝拳ジムの本田会長は、「村田の場合は背負うものが大きすぎる。ゆっくり話し合う。ただやればいいってもんじゃないし、ゆっくり考えるべき。本人がやるって言えば、ダメとは言えない」と語っています。
まとめ
世界で最も人気があると言われているミドル級で初めてのオリンピック金メダルを獲得し、プロになっても世界王座を獲得した村田諒太選手。
WBOだけが世界ランクから除外したはっきりした理由はわかりませんが、年齢的にもベテランの村田選手、最後にもう一度世界の王座に就くところを見たい!と思うのは私だけではないでしょう。
試合後に相手選手と英語で会話するなど、知的な印象のある村田選手ですが、今後も頑張ってほしいですね。