スティーブ・ジョブスや松下幸之助など、優れた業績を残した企業のトップから学ぶことはたくさんありますよね。
会社経営についてだけではなく、人とのコミュニケーションの仕方や処世術のようなものまで、参考にすれば人生がもっと豊かになるヒントを教えてくれます。
今回とりあげる高岡浩三さんは、そんな指導者達の一人で、スイスに本部を置く世界最大の食品・飲料会社「ネスレ」の日本法人を任されている方です。
いったいどんな方なのか、「ジャパンミラクル」とまで呼ばれた経営手腕とはどんなものなのか、調べてみたいと思います。
高岡浩三さんプロフィール
引用: https://www.rbbtoday.com/article/img/2016/08/26/144691/537305.html
生年月日:1960年3月30日(57歳)
出身地:大阪府松原市学歴:大阪府立生野高等学校、神戸大学経営学部卒業
職歴:1983年 ネスレ日本株式会社に入社し営業本部東京支店配属。
1999年 ネスレコンフェクショナリー株式会社プロジェクトディレクターに就任。
2001年 ネスレコンフェクショナリー株式会社マーケティング本部長に就任。
2005年 ネスレコンフェクショナリー株式会社代表取締役社長に就任。
2010年1月1日 ネスレ日本株式会社代表取締役副社長飲料事業本部長に就任。
2011年11月1日 ネスレ日本株式会社代表取締役社長兼CEOに就任。
引用: https://ja.wikipedia.org/wiki/高岡浩三
高岡浩三さん経歴
父親と祖父が同じ42歳で他界していることから、自分もその年齢くらいで死ぬのではということをどこかしら意識してきたという高岡浩三さん。
卒業大学は、神戸大学経営学部。
就職するにあたって、たとえば家族を持っても自分が早くに死んでしまったら路頭に迷わせることになるのではという思いから、退職後の年金制度が日本の企業以上に充実している「ネスレ」を選んだといいます。
入社してからは乳幼児栄養食品事業プロジェクトリーダーや、ネスレ日本の子会社であるネスレコンフェクショナリーのプロジェクトディレクター、同社マーケティング本部長、同社社長などを歴任し、ネスレ日本副社長飲料事業部本部長を経て同社社長兼CEOという現在の肩書きに至ります。
高岡浩三さんの経営戦略と実績
とりわけネスレコンフェクショナリーでのマーケティング本部長を務めたときの「キットカット」ブランドマーケティングでは、「すべてを学んだ」と高岡浩三さんは言われています。
「キットカット」といえば、テョコレート菓子の中ではもはや定番といえる商品ですが、商品名が九州方言の「きっと勝っとぉ」に似ていて受験生の親や周囲に人気があったことから、受験生が泊まるホテルに無料で配ったり、JR東日本に受験生を応援する内容のポスターで車両を埋め尽くしてもらうなどといったキャンペーンを展開し、売り上げを飛躍的に伸ばすことに成功したそうです。
高岡浩三さんは、マーケティングにおいて大事にしていることが3つあるそうで、「顧客は誰なのか」「顧客が持つ問題は何なのか」「その解決法は何か」ということです。
「キットカット」の成功は、まさにこのマーケティング戦略にのっとったものと言えるでしょう。
高岡浩三さんのマーケティング戦略といえば、ネスレ日本が企業向けに展開した「ネスカフェ アンバサダー」は、企業に無料で「ネスカフェバリスタ」を貸し出し、カートリッジの代金は飲みたい個人がクレジットカードで支払うという従来にはなかったやり方で顧客を獲得し、2013年の「日本マーケティング大賞」を受賞しています。
スイスにあるネスレ本社もこの戦略に注目し、全世界展開を視野に入れているというほどの画期的なビジネスモデルを新たに構築したのです。
というのも、この「ネスカフェアンバサダー」での一日の売り上げが「スターバックス」80店舗分の年間売り上げに相当するくらいなのだとか。
一つのアイデアがあって、それを突き詰めて実現できたらものすごい数字を動かすことになるということがよくわかります。
こういった斬新な発想は、ものごとを深く考え抜くことから生まれると高岡浩三さんはおっしゃっています。
高岡浩三さんの気になる年収は?
実はネスレの一般社員の年収データが出回っていないそうです。そうなると、もちろん社長の高岡浩三さんの年収も難しい所です。
★元ネスレ一般社員のクチコミ年収★
ネスレの年収の平均は、約700万円前後でした。(求人情報及び口コミ調べ)
ネスレは平均年収などのデータが出回っていません。
その為、同業種食品企業の年収を元に平均値を計算しました。
ここ数年の平均年収推移は730万円~740万円となっています。
引用: http://heikinnenshu.jp/gaishi/nestle.html
ここで、一般社員の年収については、そんなに悪くないと言うことで、外資でも良いほうではないでしょうか?
そして、2016年06月27日付けの東洋経済新聞の「年収1億円超」の上場企業役員503人リストによると
1位がオリックス経営トップの宮内義彦氏で役員報酬総額は54億円。
単位:100万円
オリックス | 宮内義彦(前代表執役) | 5,470 |
コカ・コーライーストジャパン | ニスター(副社長) | 249 |
伊藤園 | 本庄八郎(会長) | 159 |
ヤクルト本社 | 堀 澄也 | 150 |
引用:http://toyokeizai.net/articles/-/124089?page=3
上記の表は、ネスレジャパンのような食品飲料水の会社を抜粋したものですが、この表から予測すると、ネスレジャパンは外資系大手、そして業績も良く、売上高は約3000億円ほど、よって、社長の高岡浩三さんの年収は1.5~3億円ぐらいはあるのではないか?と思います。
外資系の会社である「ネスレ」の、常に相手の気持ちになって考えることを意識する社風も、新しいアイデアを生み出しやすくしていると言えます。
外資系ではありますが、経営自体は現地法人にまかせてあるので、社長である高岡浩三さんは日本的な経営で世界に通用するやりかたをマーケティングで開拓していこうとしています。
実際、今企業に求められることは、顧客が本当に求めることを実現できるサービスであり、誰が、どんなことを求めているのかを気づけるかどうかが商品の開発や販売において一番重要になってきます。
世界が注目するそのマーケティング手腕はこれからどんなアイデアを実現させていくのでしょう。
なんだかわくわくしてきますね~。
最後まで読んでいただきありがとうございました。