伝統和菓子『赤福』に白バージョンが最近は目を疑うようなニュースがたくさんありますが、今回、「白い赤福」(白赤福)なるものにまつわる、信じられない記事を目にしたのです。
江戸時代創業の老舗、伊勢の『赤福』が売り出す商品名「赤福餅」で、日本人で赤福と聞いて、知らない人はいない伝統和菓子が「赤福餅」です。
大昔はこの伊勢の『赤福』のドラマもあったほど。お伊勢さんに行くとなると必ずと言っていいほどお土産で頼まれる「赤福餅」です。 私も伊勢に行った際は8個入りの折箱を買って帰りました。
実際、あんこの舌触りはなめらかで中のおもちはほんのり甘くて柔らかくて、とてもおいしい「赤福餅」ですよね。あんこの苦手な私も「赤福餅」は大好きです。
その赤福に、「白い」という形容詞がつくと、なんと行列ができるらしいのです。さらに売り出す20分前に並んでも手に入らないという事態まで起こっているらしいのです。
その正体は「白い赤福餅」(白赤福)!!
並んだのに「白い赤福餅」(白赤福)を買えなかった人達からは不満の声も多数あがっているようで、もはやちょっとした騒動です。
「白い赤福」(白赤福)ってどんな味? どうして限定商品なの?
そもそも「白い赤福」(白赤福)とは、4月21日から始まった「第27回全国菓子大博覧会・三重」で会場限定として、赤と白の赤福ひとつづつのセットを210円で売り出したもので、普通の赤福餅は小豆を使ってあるのに対し、今回の「白い赤福」(白赤福)は白小豆のこしあんでできています。
引用元: rbbtoday.com
三重県ではこのイベントの為に三重県の銘菓を紹介する、プロモーションも行い、知事自ら、記者会見に臨む力のいれようでした。
「白い赤福」(白赤福)を食べた方の感想を見てみると、普通の赤福に比べて甘さは控えめでクセもなくあっさりしているそうです。
会場特設のイートインスペース、「おかげ茶屋」では、「白い赤福」(白赤福)を作ってすぐのものを頂くので、舌触りはふんわりしているそう。
普通うの赤福のあの滑らかさは食べた人なら誰でも味わったことがありますが、「白い赤福」(白赤福)の白あんはもっとフンワリ、芳醇な?と想像はつのります。
確かに作りたての「白い赤福(白赤福)」、食べてみたいですね。
「白い赤福」(白赤福)は持ち帰り用の商品はなく、「おかげ茶屋」で食べる分のみの販売ということで、このことが長蛇の列の一因になっているようです。
それにしても、どうして「白い赤福」(白赤福)は限定商品なのでしょう?
白あんの「白い赤福」、普通にお店で商品として扱ってもよさそうなのに?
最近では限定、限定と言って、地方限定のように、重たい思いをしてお土産に買ってきても、近くのマイポケットやデパートの小洒落た一角で売ってたりするので、そんなことも無いかなぁ?と期待はしてみたものの。
調べてみると、この「白い赤福」(白赤福)に限っては、そんなことは無いと言うことらしいです。
「白い赤福」(白赤福)に使われている白小豆、実はとても希少なもだそうで、その理由は、白小豆は天候に左右されやすく栽培がとても難しいので生産量に限りがあり、値段も安定しないそうで、これを原料に商品化するのは確かに難しいといえますね。
今回の「白い赤福」(白赤福)。会場限定でしかも個数に限りがあるのはそれなりの事情があったからなんですね。
そういう理由から、通販やネット販売もしていないので、それが今回のこの騒動につながっているということなのです。
「白い赤福」はとうとう抽選販売に…
日本にこんなに白あんの「白い赤福」が食べたい人々がいるとは驚きです。
赤福のファンの方がたくさんいるのはうなずけます。その中には白あんで赤福作ってくれたらいいのになと思っていた方も少なからずいるでしょう。
でも、それにしたってそんなに? と首をかしげてしまうのは私だけでしょうか?
確かに私たちは「限定」という言葉に弱いところはあります。手に入りにくいとなればよけいに欲しくなるのも人の性でしょう。
「白い赤福」(白赤福)は和菓子です。本来、季節の移り変わりを感じながらあたたかい飲み物とともにゆっくり頂くものです。
このほど、この騒動をうけて赤福は先着順をやめて抽選というかたちに改めるそうです。
「お客様の安全を確保するのが難しくなってきたから」ということなので、せっかくの全国菓子大博覧会ですが、ほかにもたくさんステキなお菓子がありますね。
抽選にもれたかたも、ひとまず深呼吸をして怒りや悲しみを逃がしてから、甘くておいしいお菓子にかこまれてスウィートな一日を過ごしましょう。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。