「プレミアムフライデー」通称『プレ金』
「プレミアムフライデー」通称『プレ金』定着する?しない?が話題になっている。
最近では、流行りの縮約語で『プレ金』とまでよばれている、プレミアムフライデー。
「今日はゆっくりと文化に触れて有意義な3時間でした。これから皆さんにもプレミアムフライデーを楽しんでもらいたいと思います。人生が豊かになるような気がしました。」
引用元:首相官邸 http://www.kantei.go.jp
これは、プレミアムフライデー『プレ金』の取組みとして、第一回となる2月24日に全生庵で座禅を組み、そのあとコンサートや短編映画を鑑賞した安部首相の言葉です。
3月から始まって、実施から3回目を迎えたプレミアムフライデー『プレ金』について、安部首相のように人生が豊かになるような体験をした人は増えたのか?
導入企業も名乗りをあげている企業があるが、その効果や影響はどうなっているのか会社やお友達の間で、何かと話題になっていることは確かです。
「ねぇ、あなたの会社、『プレ金』とりいれてる?どんな反応?」など、仲間内で比べてみたりしていませんか?
そこで、今回は3月からやっと、定着は???だが耳慣れてきた『プレ金』のその後について調べてみました。
プレ金は誰が、何のために発案したの?
安部首相のパフォーマンスからも分かる通り、『プレ金』とは、政府と産業界が連携して行う取り組み。
月の最後の月末の金曜日は3時で仕事を終えて、その後は買い物なり旅行なり、はたまた家族と食事などを過ごす。
欧米的なリッチなサービスを得て、生活の豊かさや幸せを感じる時間にしようという、全国一世、ライフスタイルの改革を奨励するものと言われています。
『プレ金』ってなんとなくリッチ感がネーミングからも漂いますね。
政府が最近提案している「働き方改革」をさまざまな所でアナウンスすることにより、個人の消費を促すのが目的のようです。
個人消費に繋がると言うなら、『プレ金』の日の特別ハッピーアワー、ハッピータイムセールなども、これからお店側で企画してほしいものですね。
プレ金効果は如何なものか?
継続的な実施にむけて「プレミアムフライデー推進協議会」というものも設立されて、そのロゴはこんな感じになっています。ニコちゃんマークの顔の部分を言葉にしたような?
引用元:プレミアムフライデー推進委員会ロゴ http://www.meti.go.jp
数年前によく耳にしたカジュアルフライデーくらいのノリかなと思っていたのですが、推進協議会によってホームページやロゴまでつくってあるので、プレミアムフライデー『プレ金』を推進していくために割いた時間と労力、関わった人の数は今では結構な経費?
政府が関わっているので、それに際して必要な経費の出所は、やはり税金からですね。
ここで、3月から三回目となる4月28日の予定を聞いたアンケートの結果をみてみると?
世間の反応は?
ジャストシステムが発表した4月28日のプレ金の予定を聞いたアンケートで、「退社時間は変わらないと諦めている」が37.2%とトップになった。「なんとしても午後3時退社」は4.2%、「いつもよりは早めに退社」が5.5%にとどまった。
引用元:Yahoo! ニュース https://news.yahoo.co.jp/
「2.5日旅」や「午後ブラショッピング」、「アーリーディナー」といった呼称を考えて、プレミアムフライデー推進協議会の方は楽しんでらっしゃるようですが、その言葉が世間に定着することは、どうやらなさそうです。
プレ金の現状と今後は?
そもそも、プレ金、導入企業の人たちは、仕事の量は変わらないのに就業時間を短くしろと言われても、結局その分の仕事を次の日や前の日にまわさなければいけない事情が発生し、働き方の改革につながる個人の意識の変化や消費にむかう余裕は今のところ生まれていない様子が伺えます。
引用元: by CC0 Public Domain
さらに言うと、サービス業や時間給で働いている人にはそもそも関係ない話ですし、時給が減ってしまうと言う事態も予測されますね。導入企業も何かしらの、調整が必要になってくると言うことですね。
本当に個人消費の拡大を望むなら、教育費や医療費の無償化や税金の見直しといった政策に力を入れ、将来に対する安心感を与えてこそではないでしょうか。
働く人の立場と視点に立って取り組んでいこう、と、「働き方改革」について政府は考えているようですが、安部首相の「妻がパートで25万」発言や、麻生さんの「インスタントラーメンひとつ400円」発言からみても分かる通り、実権をにぎる政治家の方達に般庶民の暮らしが想像できているとは思えませんね。世間はやや、冷ややかな目線と感じます
<その感覚のズレを象徴する政策が、このプレミアムフライデーなのかもしれません。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。