65歳以上の高齢者が総人口に占める割合が27.3%と過去最高を記録している昨今、長年連れ添った相方を亡くした方が、寂しさをまぎらわすためにペットを飼うということが増えてることから、ペットを飼う家庭が増えている傾向にあると言います。
ペットといえば猫や犬がほとんどかと思いますが、いずれも人間より寿命は短く、猫は約16年、犬は10~14歳といったところでしょうか。
日本人の平均寿命が女性で87歳、男性で81歳くらいなのを考えると、女性の場合なんかは70歳で猫を飼い始めてもだいたいは自分よりも先にペットの方が先に死ぬということになります。
10年以上、家族同然に過ごしてきたペットを失う悲しみや喪失感はいかほどのものか、想像するにあまりありますが、そんなペットロスの症状をどうやって克服していくのか、また期間はどれくらいかかるのか、今回は調べてみました。
ペットロスの症状にはどんなものがあるの?
ではペットロスの症状にはどんなものがあるのでしょうか。
ペットを亡くした経験をされて、現在はペットを飼っていない方へのアンケート結果がありますので見ていきましょう。
引用: https://www.atpress.ne.jp/releases/135597/img_135597_2.png
- 突然悲しくなり、涙が止まらなくなる
- 疲労感、虚脱感、無気力、めまい
- 食欲不振、過食
- 不眠
- 幻覚、幻聴、妄想
ペットロスの症状としては上記のものなどだそうです。
一番多いペットロスの症状が「突然悲しくなり、涙が止まらなくなる」だそうで、60.3%の方がそう回答されています。
大切な家族を亡くしたことのある方なら、同じような経験があると思います。
亡くしたことが常に頭を占めているわけではなくて、仕事や他のことに集中している時は忘れていることもできるのですが、集中の途切れ目というか、ふとした隙に急に悲しみがおそってきて自分ではコントロールがきかなくなるのです。
その他の症状も、大切な人を亡くした時にあらわれるものと同じですね。
このことから、ペットとはいえ家族や友人と同じくらい大事に思っている人が多いのが伺えます。
ペットロスの症状が続く期間は?
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ペットロスの症状がいつまで続いたか、ペットを亡くしたことがある方へのアンケートでは3ヶ月未満という答えが半数以上だったようです。
日常生活を過ごしていく中で、少しずつ悲しみが薄れていくのにかかる時間は人それぞれかとは思いますが、一つの季節が終われば気分も変わるものです。
ペットロスの症状が3ヶ月未満という答えが一番多かった結果にはうなずけるものがあります。
でも中には家から出られない、重症の症状が半年以上続いたというケースもあったようです。
ペットロス、どうやって克服するの?
どうやってペットロスをやり過ごすのか、前述のアンケートの結果では「時間の経過を待つ以外にない」という答えが60%でした。
忘却は人間の特権とはよくいったもので、悲しみや辛い経験をいつまでも同じ苦しさで覚えておけないというのは、人が前向きに生きていく上でとても重要な機能です。
いわゆる「時が解決する」というやつです。
生き物の生き死には結局さだめなので、延命はできても回避は無理ということを時間をかけて受け入れていくしかないのです。
でも失った直後はそんな風に思える気なんてしませんよね。
無理に忘れようとする必要はないと思うので、感情に身をまかせてしまって良いと思います。
仕事を少し休むくらいでもかまわない、そういう思いで、ペットの忌引休暇を設けている会社もあるようです。
ペットロスののその他の克服方法は「お墓参り」や「部屋の模様替え」や「形見をつくる」といったもので、こういう風に気持ちに区切りをつけて克服するというのも一つの方法です。
生きていた時の生活から次の生活に入っていく中で、折に触れて可愛いペットを思い出すことはたくさんあるでしょうけれど、遺品の整理やお墓参りなどをとおして少しずつ気持ちを切り替えていくと、いつのまにか思い出になっているのです。
まわりが悲しみを共有するということもペットロスの症状を和らげるひとつの方法なので、ペットを飼ったことがある方はもとより、飼った経験がない方も、自分の家族や友人を亡くしたらということを想像して接してあげると良いですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。